
vol.03
「NOT A HOTELで過ごす時間には、会食10回分の価値がある」
三村真宗さん
2024年に、従業員エンゲージメントの向上を支援する「U-ZERO」を立ち上げたコンカー元代表の三村真宗さん。プライベートでは〈KITAKARUIZAWA〉の「IRORI」をはじめとする計4棟、年60泊分を所有する。家族との時間だけでなく、ビジネスにおいてもNOT A HOTELを使いこなす三村さんに話を聞いた。
半径5mの世界を拡張するNOT A HOTELでのオフサイト
前職で外資系SaaSベンダー・コンカーの社長を務めていた際には、「働きがいのある会社ランキング(中規模部門)」(Great Place to Work社)において7年連続1位を獲得するなど、従業員にとって働きがいのある会社づくりを目指してきた三村さん。現在は自身が創業したU-ZEROの代表として、社外でのオフサイトミーティングや合宿を定期的に開催している。今春には総勢30人近い社員と共に、KITAKARUIZAWAの「IRORI」や「BASE」計5棟に滞在した。創業から約9ヶ月間はリモートワークが中心だったという従業員同士が直接顔を合わせてミーティングを行い、三村さんがおすすめするサウナ体験やテラスでのBBQで盛り上がるなど、NOT A HOTELの開放的な雰囲気も相まって、親睦がより深まったようだ。 「普段の仕事は半径5mの世界で完結してしまいますよね。そこから一旦離れ、他部署の人たちと顔を合わせて交流を深めながら、もっと会社全体の未来や、共有すべき価値観について話し合えるのがオフサイトの効用です。それをNOT A HOTELという非日常の場所でできるのは、規格外の体験とも言えます。初めて訪れたメンバーはこの空間に驚きつつも、とてもリラックスして楽しんでくれていたようです。社員を大切にすることは結果的に業績につながるので、経営にとってもプラスになると実感しています」
こうした自社メンバーとの利用に加え、ビジネスシーンにおいてもう一つ重要な役割を果たしている。それが、異業種の会社経営者などを招き、ビジネスサロンのように活用すること。毎回様々なメンバーに声を掛け、KITAKARUIZAWA、NASU、AOSHIMAなどの拠点を年に数回訪れている。 「“大人の遠足”と呼んでいるのですが、知り合いの経営者や役員に声を掛けて遊びに行くこともあります。みんなでサウナに入って、夜はBBQをして、焚き火を囲みながら飲み明かす。よく『1度サウナを共にすると会食3回分仲が深まる』と言いますが、NOT A HOTELにはまさに会食10回分の効果がありますね。こうした会を催すのは、シンプルに皆に喜んでほしいから。私自身も一緒に楽しみたいですし、実際に体験してもらうと、あまりのすごさに日本人も海外の人もとても感激してくれて、そうした姿を見られるのが何より嬉しいんですよね。この前滞在された方は今購入を検討中です(笑)」
車をコレクションすることに似た楽しさがある
購入前には、熱海での別荘建設や会員制ホテルの所有を検討していたが、管理の手間が掛からないことや相互利用システムがあること、資産性の高さなど、さまざまな理由からNOT A HOTELの購入に至った。改めて今、「この決断をして良かった」と振り返る。 「これまで海外のラグジュアリーホテルにもたくさん泊まり歩いてきましたが、これほどダイナミックな空間体験や柔軟なホスピタリティはなかなか経験できないものです。滞在時の無理なお願いにもいつも快く応えてくれるスタッフの方々には本当に感謝しています。一人ひとりの意識が高く、NOT A HOTELというブランドを背負っているという想いがひしひしと伝わってきて、そういう部分も心地良いと思える理由ですね」

想定以上に幅広い活用方法があることを実感し、所有するIRORIとBASEに加えて〈MINAKAMI〉と〈SETOUCHI〉を追加購入した三村さんは、「NOT A HOTELは車をコレクションする感覚に似ているかもしれない」と話す。 「車ってオーダーをしてから忘れた頃に手元に届くのも楽しいんですよね。それは着工前に購入をして、完成を待つNOT A HOTELも同じ。供給制約があり、かつ買ってから手に入るまでに時間が掛かる高級な物は、購入時よりも高く売れるという法則があって、セカンドリーマーケットで価値が出ます。そういう意味でも両者は共通しているんです」 家族や友人、ビジネスシーン、知人へのギフト(利用枠をギフトとして自分以外の誰かに譲渡できる機能)。さまざまな方法でNOT A HOTELを楽しみ尽くしている三村さんに、どんな人にNOT A HOTELをおすすめしたいのか聞いてみた。 「私自身、いつも1、2泊程度なので、近いうちにWork From Anywhereの実践を兼ねて長期滞在もしてみたいと考えています。そうなると、本当にいくら宿泊数があっても足りません(笑)。NOT A HOTELによって、人生を楽しむ引き出しが広がったと感じているので、ぜひ人生を心から楽しんでいる人にこそ、おすすめしたいですね」

STAFF
Text: Kiyo Sato
Photo: Kanta Nakamura(NewColor inc.)