
vol.01
「ここで過ごすと、大人も子どもも心の距離がグッと近づく気がします」
嵜本晋輔さん
ブランド買取専門店を中心にリユース事業を展開する会社経営者の嵜本晋輔さん。2022年に完成した〈NOT A HOTEL AOSHIMA〉の「MASTERPIECE」を購入し、他拠点にも宿泊できる相互利用システムを使って、家族や会社のメンバーと多目的に活用している。NOT A HOTELが価値観やライフスタイルに変化をもたらしたと話す嵜本さんに、購入に至った経緯や各拠点での過ごし方について聞いた。
自分で別荘を建てるより、圧倒的にコスパが高い
NOT A HOTELに出合う前は、30代までに別荘を建てるという目標を持っていた嵜本さん。当時、海が見える場所に具体的な別荘計画を進めていた。 「ライフラインが整っていない特殊な土地だったこともあって、割高になるコストや安全面を考えて見送ることにしたんです。そんな矢先、友人からサーフィンに誘われて度々訪れていた青島での第一期プロジェクトをSNSで目にしました。まさに理想としていた立地かつデザイン性の高い建築のCGパースを見て“これは面白い!”と直感し、すぐにコンタクトを取りました」(嵜本さん) 購入したハウスだけでなく、相互利用システムによって他拠点にも滞在できる柔軟な利用形態に共感。さらに資産としての保有価値やセカンダリー取引(購入から4年目以降に売却が可能)を含めたコストパフォーマンスの高さに魅力を感じたという。 「個人の力で著名な建築家やクリエイターを起用し、この規模やクオリティーの建築を実現するのは正直難しい。自己満足のためだけに一年でどれだけ利用するか分からない別荘を建てるよりも、圧倒的にコスパが高いと気づきました。贅沢で洗練された空間に身を置くことで、ラグジュアリーなものを扱うビジネス面での学びがあると感じています」

相互利用を活用して、都内の自宅からアクセスしやすいKITAKARUIZAWAやNASUを訪れるなど、少なくとも月に一度は家族でNOT A HOTELを訪れている。なかでもプライベートプールのあるAOSHIMAやNASUは三人のお子さんにとってお気に入りの場所だそう。 「初めて〈AOSHIMA〉の『MASTERPIECE』に滞在した後、妻が今まで泊まった場所で1番良かったと感動していました。いつも子どもたちは到着してプールに直行ですね。とにかくたくさん遊んでもらって、早めに寝てもらう(笑)。そこからは夫婦の時間やそれぞれの時間です。私自身サウナが好きなので、寝る前と早朝に一人サウナでリラックスするのが定番の過ごし方になっています」 さらに、滞在時の楽しみの一つとなっているのが、拠点ごとに異なる食事。専属のシェフがもてなすプライベートダイニング、キッチンを使って自分で料理するミールキット、鍋料理、BBQといったさまざまな選択肢があり、その時々の過ごし方によって使い分けている。 「どの食事を選んでも美味しいですし、季節ごとに内容がアップデートされているので飽きがこない。専用アプリで食事を事前予約できるだけでなく、スマホ一つでチェックイン・アウトや照明などのコントロール、タクシーの手配などをスムーズに行えるのも良いですね。困った時にはコンシェルジュが即座にチャットで対応してくれるので、滞在時のストレスをまったく感じません。顧客目線を大切に、緻密に設計されたオリジナルのアプリに感心します」
NOT A HOTELは家族や友人、社員とのコミュニケーションツールのひとつ
「NOT A HOTELは使い方次第でその価値が変わる気がする」という嵜本さんは、友人家族を招いたり、社員たちとリフレッシュや事業ミーティングの目的で滞在したり、公私共に利用している。さらに、オーナー専用の都内のプライベートラウンジ〈CLUB HOUSE〉でビジネス関係者との会食を開くことも。ラウンジ内で提供される「桃仙閣」や「白寧」の上質な料理は食通の知人たちにも好評で、嵜本さんにとって、NOT A HOTELがコミュニケーションツールとして有効な手段になっているという。 「NOT A HOTELがあることによって、これまで以上に友人や社員と交流の機会をつくろうという気持ちが強くなりました。友人家族と大勢で集まることもあるのですが、都内で会うよりも、大人も子どもも心の距離がグッと近づく気がします。特にビジネスシーンでは、オフィスとは違ったリラックスした空間でより親睦を深められる。AOSHIMAでは数棟を借り、社員20名ほどで事業ミーティングを実施したこともあります。建築やロケーションが素晴らしい場所でコミュニケーションを図ることで、出てくるアイデアの質が変わることを実感しました。まさに使い方次第で、価格以上の価値をつくり出せると思いますね」 ご家族の暮らしにとって、もはや欠かせない存在となっているNOT A HOTEL。 「各地で進行中のプロジェクトは、どれも足を運んでみたいものばかり。NOT A HOTELを所有していることが、さまざまな場所を訪れるきっかけになっていますね。今後は自社の海外支店がある香港やシンガポール、フランス、ドバイといった国々にも拠点ができると、現地スタッフとの交流を深めるきっかけにもなって最高だと思います」
STAFF
Text: Kiyo Sato
Photo: Kanta Nakamura(NewColor inc.)