September 18, 2025
豊かな生態系と太古の自然が息づく日本の神秘の島・屋久島で、フランス建築界の巨匠ジャン・ヌーヴェル氏率いるAteliers Jean Nouvelが手掛ける新プロジェクト「NOT A HOTEL YAKUSHIMA」が始動します。
「光の魔術師」とも称されるジャン・ヌーヴェル氏がつくり出すのは、人工物と自然、物理的なものと精神的なもの、そして現実と夢との境界を溶かす詩的な空間。大地から隆起するように岩とガラスで構成された建築が、雨の影や水の響きを映し出し、雨の恵みに包まれる屋久島で幻想的なひとときを紡いでいきます。
販売開始は2026年夏を予定。さらなる詳細は今後、プレスリリースやウェブサイト等で順次発表します。
最も洗練されたものは、自然の中にある。風景や小径、起伏、そしてふと現れる眺め。それ以外は、何もない。
このプロジェクトは、単に住まう場所をつくることではない。一本の木、ひとひらの草の葉、ひとつの石と恋に落ちることなのだ。
まるで現代美術の収集家のように、石や庭、むき出しの大地の中にこそ、この島を体験する理想的な方法を見出すことができる。
それは自然であり、場所であり、芸術作品であり、雨であり、水の音だ。
その根底にあるのは石。時間や雨風によって形作られ、歳月の記憶をまとう永遠の存在。
その周囲には岩や石壁が、まるで昔からここに存在していたかのように配置される。
この島はまるで宝物のような場所だ。
現れては消え、すべてが変化しうる場所でありながら、それでも常に、静かに想いに耽る喜びを与えてくれる。
ここでは時間は不変で、静謐は絶対的、瞑想的でなければならない。
ガラスのように最もシンプルな素材が選ばれるのは、雨への感覚を研ぎ澄ますため。
水の透明性や、その向こうに広がる空を映し出し、そこから湧き上がる根源的で自然な感情を呼び起こすためだ。
建築家クロード・パランのアシスタントを務め、都市計画家・思想家ポール・ヴィリリオから強い影響を受け、1970年に独立。フランス建築家連合の創設メンバーとして「Mars 1976」運動を共同で立ち上げ、建築家の職能主義に異を唱えた。以来、コンテクストを重視したアプローチを貫き、都市に深い痕跡を刻む建築を生み出してきた。主な代表作に、「カルティエ現代美術財団」(パリ)、「ルーヴル・アブダビ」、「53W53タワー」(ニューヨーク)、「浦東美術館」(上海)、「デュオ・タワー」(パリ)など。
また、世界各地で常に独創性に満ちたプロジェクトを更新し続ける姿勢が国際的な評価を確立。ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞(2000年)、英国王立建築家協会ロイヤル・ゴールド・メダル(2001年)、日本美術協会による高松宮殿下記念世界文化賞(2001年)、ルツェルン文化会議センターに対するボッロミーニ賞(2001年)、そして建築界最高の栄誉とされるプリツカー賞(2008年)など、数々の名誉ある賞を受賞している。
※掲載しているCGパースは全て完成予想図です。上記仕様は変更になる場合があります。
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