2023 SUMMER
新石垣空港から車で11分。
沖縄、石垣島の南東に佇む一棟の家。
海沿いに広がる3000坪を超える敷地の中で
なだらかに大地と繋がる自分だけの静かな時間。
オーシャンビューとプライベートガーデンを
心ゆくまで独占し、様々な景色を切り取れる
絶えず回遊する唯一無二の南国リゾート。
建物の大きな特徴である、緑で覆われ有機的にうねる、人が佇むことのできる屋根。この場所からは周りの建物が一切見えず、開口部は自分だけの真っ青な空を切りとります。シンボルツリーの木陰で休みながら、大きな水面鏡に映る空を眺める屋根上の時間は、他では体験できない魅力です。
広大な敷地に佇む円形の家には表裏がありません。内外の境界が曖昧な、おおらかに地球と繋がる建築には、海を一望するリビングダイニングの他、最大10人が宿泊可能な4つの独立したベッドルームを完備。仲間と集まり静かなビーチを満喫し、庭でBBQを楽しんでリビングで晩酌をして、それぞれの部屋へ。大勢でもオンとオフを切り替えながらゆったりと過ごすことができます。
ガラスで覆われた開放的なリビングダイニングには、ホームパーティで料理を振る舞いたくなるような、海を眺めるアイランドキッチン。隣接するテラスにはプールやファイアプレイス。その先には、海を一望しながら入れる露天風呂や、サウナも完備しており、一日中飽きることはありません。
テラスは、12mのプールが目の前の海とシームレスに繋がります。少し泳いだ後は椅子に腰掛け、島の植物の木陰でひとやすみ。一息ついたら隣接するリビングに戻り、ゆっくりと食事を楽しむ。屋内外が海に向かってひとつづきの開放的な家で、心地よい自然の気配を一日中感じながら、穏やかに過ごすことができます。
※建物のパースはコンセプト段階のものであり、実際の建物や周辺環境など変更になる場合があります
建築家
藤本 壮介
Sou Fujimoto
1971年北海道生まれ。
東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2020年、2025 日本国際博覧会の協会事務局会場デザインプロデューサーに就任。2021年には大分空港海上アクセス旅客ターミナル、飛騨市のCo-Innovation University(仮称)キャンパスの設計者に選定される。 主な作品に、ブダペストのHouse of Music (2021年)、マルホンまきあーとテラス 石巻市複合文化施設(2021年)、白井屋ホテル(2020年)、L’Arbre Blanc (2019年)、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013 (2013年)、House NA (2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (2010年)、House N (2008年) 等がある。
L'Arbre Blanc
2019年フランス南部のモンペリエに竣工した集合住宅。
113の住戸に加え、1〜2階にレストランとアートギャラリー、屋上にはバーが併設されている。この無数に張り出したバルコニーは、隣人たちの親密でありながら節度ある距離感を3次元的に作り出している。南フランス特有の豊かな気候と、地元住人のライフスタイルに深く根付くと同時に、都市のランドマークにもなっている。
Photo : (c) IWAN BAAN
Serpentine Gallery Pavilion 2013
2013年ロンドンのケンジントン・ガーデンに作られた仮設のパビリオン。
20mm角という非常に細いスチールパイプによる格子自体が構造体となっている。
柱や梁、屋根や壁や床といった明確に部屋や階を分けるものはなく、大勢でのイベント、数人で談笑、1人で腰掛けて読書等、思い思いの場所を段差や格子の密度によって緩やかに作り出している。
Photo : (c) IWAN BAAN
House N
2008年大分県に竣工した住宅。この住宅は無数の四角い開口の空いた3つの箱が入れ子状に組み合わさり構成されている。内側の2つの箱はインテリア、外側の箱は庭のある半外部空間。内と外、プライベートとパブリックを緩やかに分けながらも繋ぐ住宅となっている。窓の向こうに窓、さらにその向こうにも窓があるつくりとしていることで、自然の中にいるかのような奥行をもたらす。
Photo : (c) IWAN BAAN